ペットは浄土にいけないのか?

 

愛犬や愛猫(ペット)は「浄土」に行けないのか?

仏教では 一切衆生悉(いっさいしゅじょうしつ)()仏性(ぶっしょう)として

「全ての生きとし生けるものには魂(仏性)がある」としているので、

それによって犬や猫(動物)にも「救い」があるとされています。

「弱者を侮るな」との意味合いで、「一寸(いっすん)の虫にも五分(ごぶ)の魂」という諺もあります。

しかし犬や猫(動物)には「救い」はあっても、動物は(極楽)浄土には

行けないようです。

現在ではあまり聞かれない表現に「畜生(ちくしょう)」という表現があります。

人間以外の動物など生き物をさす言葉ですが、昔は悪態をつく表現でした。

人間も生前に悪事(動物虐待など)を重ねると「畜生」道に落ちるとされて

います。 そして動物は死ぬと、「畜生」道に行くとされています。

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動物は本来、弱肉強食の世界にいて本能のみで生きており、知性(?)が

ないため、「仏の教えを得ることができない」ので、(極楽)浄土には

いくことができないとされているからです。

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しかし、お寺の境内の墓地でもペットのお墓を見かけます。

また(いえ)(はか)である「〇〇家の墓」の隣に「〇〇家愛猫の墓」なども

あります。 

(きゅう)(づか)」というかなり古い合同墓もあります。「(かわごろも)」は(かわ)(ごろも)のことで

動物をさしています。 お寺のことですので、これらは住職の考えで

許可され、つくられ供養されているものと思われます。

大正時代からペットの供養に力をいれている臨済宗のお寺もあります。

専用の納骨堂や飼い主と一緒の霊座(上が仏壇で下が納骨段)もあります。

お寺ですので、塔婆を立てて供養のお経も上げていただけます。

その塔婆には、〇〇家愛犬(猫)〇〇号之霊としるされています。

」は、人間以外のものの正式名称に付けるようです。

親しみを込めて「忠犬ハチ公」の「(こう)」を付けることもあります。

もちろん戒名はありません。 

ペットが(極楽)浄土へ行くかどうかは、飼い主である方が

どのように思い、どのように考え、どのように感謝したいかによって

決めていいと思います。

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